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JAUW Information

~季節の便り~

Seasonal news

「季節の便り」は、季節ごとに替わる、JAUWの理事・監事、各委員長・支部長などからの寄稿ページです。
皆様 どうぞお楽しみに!
執筆はウェブサイト管理委員会からご依頼いたします。
寄稿いただける方についての情報も委員会までご連絡ください。
ウェブサイト管理委員(長谷川、鈴木千、秋光、岩村、中道、穐田、梅田)

 にいがた秋の味覚と豪農の館

(北方文化博物館HPより)

青田が広がった新潟平野を見ていただいた5月の全国総会研修会から半年、今は稲刈りも終わり、秋の実りの季節となりました。そのお米について、10月18日開催の全国セミナーにおいて、新潟支部・大渕智絵会員が「コメ 産地からの視点で調べたこと」というテーマで、最近のコメ事情と環境との関わりについて発表しました。今年のコメの値段は少し高いものの、美味しい新米をほかの秋の味覚とともに味わっています。
一面に田んぼが広がるコメの産地として知られている新潟県ですが、ここに至るまでに多くの苦難を乗り越えてきた歴史があります。江戸時代から沼地や水はけの悪い田んぼ、そして毎年のように見舞われる洪水の影響で収穫量は安定せず、コメの品質も悪いという状況でした。このような状況を何とかしようと河川の改良や沼地の干拓などに尽力し、それによって大きく農地を所有したのが大地主・豪農です。明治時代には大きな屋敷も構えるようになりました。
そのような豪農の家が新潟県内には多くあり、新潟県では「豪農の館」といっています。そのひとつ、新潟市郊外にある伊藤家は「北方文化博物館」として公開されており、2009年の新潟での全国総会の折、ご覧になった方もいらっしゃると思います。私自身、住居学が専門ということもあり、いくつかの豪農の館を見学していますが、北方文化博物館には学生を連れて行ったことも何回かあります。一度、副館長さんの説明の折、1964年の新潟地震では大きく揺れたが建物には何の影響もなかったという話の流れで、特別に母屋の天井裏に入って小屋組みを見学させてもらいました。そのしっかりした構造になるほどと思うとともに、大地主の力を実感しました。また、北方博物館の敷地内には、積雪量の多い農村地域の茅葺民家が移築されていて、多くの農民の当時の生活を想像することができます。

さて、新潟の秋の味覚のひとつとして欠かせないのが食用菊「かきのもと」です。菊を食べる文化は新潟県と山形県といわれていますが、名称も山形県では「もってのほか」、新潟県中越地方では「おもいのほか」とも呼ばれています。どうしてこのような名前がついたのか、諸説ありますので想像してみてください。花弁は赤紫で、ほろ苦くもシャッキとした歯ごたえで、おひたしで食べることが多いです。また、地元の里芋が店頭にたくさん並ぶようになると、私は郷土料理の「のっぺ」を作りたくなります。

近年は一年中、いろいろな野菜が出回っていますが、やはり、その時期、その時期の旬のものを、地産地消の良さを実感しながらおいしくいただいております。皆様も、それぞれの地域の秋の味覚を味わってください。

2025年10月31日
新潟支部長 五十嵐由利子

 

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