奨学金事業のなりたち
奨学金事業のなりたち
奨学金事業は、会員の寄付・種々の募金活動などにより設立され継続しております。ここでは、設立に貢献くださった方たち・団体をご紹介します。
ルル・ホームズ氏
戦後新しい大学制度が確立されるにあたり,GHQの民間情報教育局 (CIE) 教育課の女子高等教育のアドバイザーとして1946年から48年まで滞在したルル・ホームズ博士は,日本女性の高等教育を推進する上で画期的に重要な成果を挙げられ、1947年の大学女性協会(当初は大学婦人協会)の創立にも尽力なさいました。帰米後アメリカ各地で日本の女子教育について講演され、そのすべての講演料500ドルを奨学基金として寄贈されました。ホームズ女史の貢献を記念して、1952年に「ホームズ奨学金」が設立されました。
安井潤氏
医師でいらした安井潤氏のご遺族(元本協会会員)からの「医学関係の奨学金に」というご寄付を基に, 1991年に「安井医学奨学金」が設立されました。
守田純子氏
守田純子氏は女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)化学科ご出身で、長らく神奈川女子学園(現神奈川学園中等・高等学校)において化学教育に携わっておられました。ご遺産を「女性科学者の育成のために使ってほしい」とのご遺言により、本協会は1997年から2009年にかけて3回にわたってご寄付を頂戴しました。この資金をもとに、「自然科学を専門とする女性科学者の研究を奨励し、科学の発展に貢献する人材を育成すること」を目的として、1998年に「守田科学研究奨励賞」が設けられました。
手をつなぎ合う美容師の会
「身体障害という困難を克服しながら勉学に励まれる女子学生への奨学金に」というご寄付を1971年に手をつなぎ合う美容師の会から頂戴して「身体障害者関係奨学金」が設立され,翌1972年に「社会福祉奨学金」と名称を改めました。手をつなぎ合う美容師の会からは1980年まで毎年寄託いただき、また、その他数団体からも資金協力をいただきました。