GWI アップデート―2026年6月号
GWI アップデート―2026年6月3日号
― GWIニュース ―
GWI、月経衛生デーのソーシャルメディアキャンペーンで8つの新たな動向を発表
5月28日、GWIは月経衛生デー(MH Day)を記念して、2026年のテーマ「ともに、生理にやさしい世界へ(Together for a Period Friendly World)」に関連する8つの新たな動向に注目したソーシャルメディアキャンペーンを展開しました。毎年この日に実施される月経衛生デーは、月経の健康と衛生に関する正しい知識を高め、その分野の進展を促すことを目的としています。
今回発表された8つの動向は、アドボカシー、政策、サービス、インフラなど多方面での進展を反映しており、月経の健康に対する世界的な認知の高まり、政府による投資の増加、月経教育改善の強化、月経関連サービスへの関心の高まりなどが含まれます。 さらに、月経用品の価格とアクセスの改善、学校や地域社会における月経にやさしいインフラ整備の改善、政策決定を支えるデータと経済的エビデンスの活用拡大といった動向も取り上げられています。
GWIにとって、今年のソーシャルメディアキャンペーンは月経衛生デー主催団体との長年のパートナーシップと継続的な取り組みを基盤としており、常に月経の健康を女児の教育や権利、ジェンダー平等の課題と結びつけてきました。 これまでにもGWIは、月経衛生デーのインフォグラフィック制作(2025年、2024年)、啓発活動支援キット作成、国連人権理事会(HRC)の書面声明などで、月経が女子生徒の学校の出席状況、学習環境、将来の就業機会にどのように影響するかを強調してきました。GWI 月経衛生デー2026のソーシャルメディアキャンペーン全体と、8つの新たなトレンドにアクセスしてください。
GWI アップデート―2026年6月17日号
― GWIニュース —
今回の GWIアップデートでは、GWIが2026年1月から6月にかけて発表したアドボカシー文書、国連関連声明、教育リソース、インフォグラフィック、各種報告書を一つにまとめました。上半期を振り返るための参考資料集として、女児と女性の教育の権利を推進するGWIの取り組みのうち主だったものを取り上げて強調するとともに、会員、加盟国連盟・協会(NFAs)、その他関心を寄せる関係者が、見逃していた資料を確認したり、アドボカシー活動や教育的取り組み、情報に基づく関与に役立つ資料を探したりできるようにしました。以下の各項目には、資料への直接リンクと簡潔な説明を添えており、それぞれの関心や活動に最も関連する情報をすばやく見つけられるよう工夫されています。
— 国連女性の地位委員会(CSW)—
国連女性の地位委員会(CSW)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進するために設置された、国際的な政府間組織の中核的機関です。以下の資料は、第70回CSW(CSW70)における GWI の主要な貢献を際立たせて示すもので、教育、平等、司法へのアクセスに関する書面声明、パラレル・イベントの概要、代表団報告の要約などを含んでいます。
●GWI が CSW70 に提出した書面声明 「教室は最初の司法の場である」 は、女性と女児が司法へアクセスできるようになるためには、まず質の高い教育へのアクセスが不可欠であると主張しています。声明では、各国政府に対し、教育制度の強化、デジタルおよび法に関するリテラシーの推進、そして教育を、平等、市民参加、女性の権利の実現を支える基盤として位置づけることを求めています。声明文はこちらから閲覧できます。
●GWIヤングメンバー・ネットワークは、CSW70 に合わせてパラレル・イベントを開催しました。イベント 「障壁から突破へ:女性が司法にアクセスするための道筋」の概要は こちらからご覧いただけます。パラレル・イベントの動画をご覧になる場合はこちらをクリックしてください。
●GWI はソロプチミスト・インターナショナルと協力し、アイルランド国連代表部において CSW70 のサイドイベントを開催しました。本イベントは、アイルランド、モンゴル、シエラレオネ各国の国連代表部、さらに UNESCO、国連デジタル図書館、クレジットアクセス・インド(CreditAccess India)注記、UN 持続可能な開発ソリューション・ネットワークの公式支援を受けて実施されました。議論では、教育が、女性や女児が自らの権利を理解し、行使し、経済活動に参加し、意思決定プロセスに関与できるようにするための心的要素であることが強調されました。GWI のサイドイベントのコンセプトノート(企画概要書)はこちらから閲覧できます。
注記:CreditAccess India は、インドで女性向けマイクロファイナンスを提供する金融グループで、女性の経済的自立と金融包摂を支援する社会的企業です。特に農村部や低所得層の女性に対して、事業資金や生活改善のためのローンを提供している。
●代表団報告は、GWIによるCSW の取り組みを記録する重要なアーカイブです。CSW70 代表団報告サマリーでは、ニューヨークでの対面参加およびオンライン参加を通じて得られた GWI 代表団のフィードバックをまとめており、彼女らの経験、主要な学び、アドボカシー成果を簡潔に整理しています。また、詳細な回答を収録した完全版も別途用意されています。サマリーはこちらから、回答の完全版はこちらからご覧いただけます。
― 国連人権理事会(HRC) —
GWI は、1947 年以来、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特別協議資格を有する団体として、国連の各種協議・審議プロセスに対し、書面および口頭での声明を継続的に提出しています。以下の資料は、女性と女児の教育を受ける権利に影響を及ぼす課題について、GWI の政策的立場と提言を取り上げて紹介するものです。
●第61回国連人権理事会(HRC)に提出された GWI の書面声明は、教育に関わる人権上の課題を浮き彫りにし、ジェンダー平等と質の高い教育を受ける権利を前進させるための提言と具体的な方策を示しています。声明全文はこちらからご覧いただけます。
●GWI 会長Pat Patton氏は、HRC61 のハイレベル・セグメント(上級レベル会合)の一般討論において、市民社会を代表して口頭声明を述べました。声明では、教育が基本的人権であり、女性と女児のあらゆる権利を前進させるために不可欠であることを改めて強調しています。また、紛争、貧困、差別が依然として教育へのアクセスを妨げ、早婚・強制結婚やジェンダーに基づく暴力などのリスクを高めている現状についても指摘しています。発言の全映像はこちらから視聴できます。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)への提出文書:児童婚
●国連人権高等弁務官事務所に提出された事務総長報告書へのGWI文書では、児童婚、早婚、強制結婚児童婚、早婚、強制結婚を終わらせる取組みの進展と、依然として残る課題について、GWIの分析、根拠となる証拠、そして提言を示しています。文書はこちらから閲覧できます。
— 国連代表レポート —
GWI の国連代表が作成するこれらの報告書は、教育、ジェンダー平等、女性と子どもの権利に関わる国連会合やイベント、議論から得られた洞察をまとめたものです。GWI が国連システムの中でどのようにアドボカシー活動を展開しているかを、会員や関係者が理解するための貴重な手がかりを提供しています。
●GWI 国連代表(ニューヨーク)のMaureen Byrne博士は、ユニセフのシンポジウム「未来の学び」における GWI の参加状況をまとめたアドボカシー報告書を作成しました。 本報告書では、教育、デジタル学習、そして女性と女児の教育におけるジェンダーに配慮し た政策の重要性について交わされた議論を整理しています。全文はこちらからご覧いただけます。
●GWI 国連代表のByrne氏が作成した本報告書は、国連創設 80 周年を記念する議論への参加や、教育とジェンダー平等への取り組みを改めて強化する活動など、国連システムにおける GWI のアドボカシー活動の主だった点を取り上げて強調しています。報告書はこちらから閲覧できます。
●GWI 国連代表(ニューヨーク)のMaryella Hannum氏が作成したこのアドボカシー報告書は、第64回社会開発委員会(CSocD64)における GWI の活動をまとめたものです。教育、社会的保護、ジェンダー平等に関する主要テーマ、サイドイベント、そして重要なメッセージが簡潔に整理されています。報告書はこちらからご覧いただけます。
— 国際デー(International Days of Observance)—
GWI は年間を通じて、国際デーや各種記念日を、女性と女児が安全で質の高い教育を受ける権利を推進するアドボカシーの機会として位置づけています。これらの刊行物は、データ、分析、そして実践的なアドボカシーメッセージを組み合わせることで、関係者への情報提供、認知向上、そして女性と女児に影響を及ぼす課題への行動喚起を目的としています。
●2026年1月24日の第8回「国際教育デー」に際し、GWI はテーマ「 AIと教育:自動化された世界で人間の主体性を守る」に沿ったツールキットを公開しました。このツールキットでは、コンピテンシー基盤型学習注1やマイクロ資格注2から、AI を活用した個別最適化学習、企業と教育機関の協働モデルに至るまで、世界の学習システムを形づくる8つの主要な教育トレンドを提示しています。英語版はこちらから、スペイン語版はこちらからご覧いただけます。この個人エッセイでは、GWIの教育担当副会長であるShirley Gillett博士が、国際教育デーの持つ意味について考察し、世界的な取り組みと学習者や教育者の直面している現実とを結びつけて語っています。エッセイを読むにはこちらをクリックしてください。
注1: コンピテンシー基盤型学習とは、学習者が特定の能力を実際に発揮できるようになることを重視する教育方法であり、学習時間ではなく能力の達成度を基準に評価する点に特徴がある。高等教育・職業教育・企業研修などで国際的に普及が進んでいる。
注2: マイクロ資格とは、特定のスキルや知識の習得を証明する小規模な学習成果の認定であり、短期間で取得でき、デジタル証明として提示可能な柔軟な資格制度である。EU・OECD・大学・企業研修などで制度化が進んでおり、生涯学習やリスキリングの文脈で重要性が高まっている。
●2月11日の「科学における女性と女児の国際デー」に際し、GWI は科学および高等教育における新たな潮流を探るツールキットを公開しました。本ツールキットは、人工知能、研究資金、デジタル分野、そして科学の進展に女性と女児を包摂する取り組みに焦点を当てています。ツールキットはこちらからご覧いただけます。
●2026年3月の「世界水の日」に際し、GWI は、安全な水へのアクセス、教育、ジェンダー平等を結びつけるビジュアル資料とアドボカシー資料を公開しました。これらの資料は、水の不安定な供給が女児の就学やウェルビーイングにどのような影響を及ぼすかを強調しています。アドボカシー資料はこちらからご覧いただけます。
●2026年3月の「人種差別撤廃国際デー」に際し、GWI は、人種差別、教育、ジェンダー不平等が交差する領域に焦点を当てた資料を共有しました。これらの資料は、包摂的で差別のない教育制度と政策の必要性を訴えています。全文はこちらからご覧いただけます。
●2026年4月6日の「スポーツを通じた開発と平和の国際デー」に際し、教育担当副会長 Dr. Shirley Gillett氏は、スポーツ、教育、異文化理解が女性と女児のエンパワーメントにどのように寄与するかに焦点を当てた記事を執筆しました。記事はこちらからご覧いただけます。 また、GWIはこれに連動したソーシャルメディアキャンペーンも公開しており、こちらからアクセスできます。
●2026年の「国際ICTガールズデー」に際し、GWI は、AIリテラシー、オンラインの安全、教育から雇用への移行経路、そしてデジタル分野における女性の意思決定参画に関する最新の動向を検討するツールキットを公開しました。本ツールキットでは、女性と女児がデジタル経済に参加するために必要なスキルと機会を築くうえで役立つ7つの実践的な解決策を提示しています。アドボカシー資料は、英語版がこちらから、スペイン語版がこちらからご覧いただけます。
●2026年4月の「世界図書・著作権デー」に際し、GWI は、教育、識字、知識へのアクセスを推進するうえで、書籍、著作者の権利、そして著作権保護が果たす役割を強調する刊行物を発表しました。とりわけ、これらの要素が女性と女児にとってどれほど重要であるかを明確に示しています。全文はこちらからご覧いただけます。
●2026年5月28日の「月経衛生デー」に際し、GWI は、生理の衛生管理が教育およびジェンダー平等における重要課題であることを示すインフォグラフィックを公開しました。本資料は、女児が学校に通い続けられるよう、アクセスしやすい情報、安全な設備、そして偏見や差別、障壁を取り除くことが不可欠であることを強調しています。生理の衛生管理(MH)に関する新たな動向を含む資料はこちらからご覧いただけます。
●6月12日の「児童労働反対世界デー」に際し、GWI は、児童労働の根絶が喫緊の課題であることを強調するインフォグラフィックを公開しました。本資料は、国際労働機関(ILO)の基準に沿って、児童労働に関する主要な世界統計と、根絶に向けた行動項目を提示しています。インフォグラフィックは、英語版がこちらから、スペイン語版がこちらからダウンロードできます。
—ウェビナー記録—
GWI は一年を通じて、教育、女性のリーダーシップ、若手会員の専門能力開発、GWI の政策決議、そして女性や女児に関わるその他の課題について、国際的な対話を促進するためのウェビナーを開催しています。これらのイベントは、地域を越えて会員や専門家をつなぎ、知識交換の機会を提供し、根拠に基づくアドボカシーの判断を支える役割を果たしています。
●GWIヤングメンバー・ネットワーク(YMN)の「つながり、育とう」ウェビナーシリーズ1月号では、若手会員が国際的なコミュニティの中でネットワークを広げ、経験を共有し、アドボカシーのスキルを育成するためのプラットフォームを提供しています。ウェビナーの動画はこちらからご覧いただけます。
●GWIヤングメンバー・ネットワーク(YMN)の「つながり、共に育とう」ウェビナーシリーズ2月セッションでは、若手会員によるリーダーシップ、アドボカシー、協働に関する議論をさらに深め、世界各地の若手 GWI 会員同士の対話を継続しています。記録はこちらからご覧いただけます。
●カナダ大学女性連盟(Canadian Federation of University Women(CFUW))と GWI が共催した本ウェビナーでは、気候変動の緩和における泥炭地の役割を取り上げ、環境の持続可能性と教育、ジェンダー平等とのつながりを探りました。概要はこちらから、ウェビナーの録画はこちらからご覧いただけます。
— 年間ハイライト —
毎年1月初旬に公開される「年間ハイライト」インフォグラフィックは、前年度の GWI の活動と成果を視覚的にまとめたものであり、新しい年を迎える会員やパートナーにとって参照ツールとして役立ちます。2025年版の年間ハイライトは、英語版がこちらから、スペイン語版がこちらからご覧いただけます。
— ご参加のご案内 —
本号で紹介した各種リソースは、GWI がアドボカシー、調査研究、政策参画、知識共有を通じて、女性と女児が安全に質の高い教育へアクセスする権利を推進し続けていることを示すものです。読者の皆さまには、本号で取り上げた刊行物、報告書、声明、教育資料をぜひご覧いただき、ご自身のアドボカシー活動や教育イニシアティブの支援にご活用いただくことをお勧めします。
GWI の活動、アドボカシーの進展、国連での取り組み、教育リソース、資金提供の機会、今後のイベント情報を継続的に受け取るには、GWI Update ニュースレターをこちらからお読みください。GWI アップデートは年間を通じて発行され、世界の女性と女児の教育と平等の推進に取り組む会員、パートナー、支援者に向けて、タイムリーな情報と実践的なリソースを提供しています。
—ご存知でしたか? —
GWI は、各種ソーシャルメディアおよびコミュニケーションプラットフォームを通じて積極的な情報発信を行っています。アップデート・ニュースレターでは、ニュースレターおよびアドボカシー資料全体で平均 22% の読者エンゲージメント率を維持しており、継続的な読者の関心と購読者にとっての価値が示されています。インスタグラムでは、閲覧者の76%以上がフォロワーであり、23% が非フォロワーであることから、GWI のアドボカシーコンテンツが既存コミュニティを越えて広く届いていることが分かります。X(旧 Twitter)では、エンゲージメントの大半がフォロワーによるもので、GWI コンテンツへの強い関心と確かな支持基盤がうかがえます。LinkedIn グループのフォロワーは約 2,100 名、Facebook では約 7,000 名に達しています。
— 今後の主な予定 —
6月15日–7月10 日 人権理事会 第62会期
6月19 日 紛争下の性的暴力根絶の国際デー
6月20 日 世界難民の日
6月22 日 「教育と多様性」教育委員会ウェビナー
10月28 日 GWI 年次総会(オンライン)
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