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会長就任挨拶
『世界の女性運動と歩調を合わせて』
房野桂
会長就任に当たりまして、ごあいさつ申し上げます。
私の抱負は、JAUWの活動のさらなる国際化でございます。
1975年に始まった「国連女性の10年」を契機に、世界の女性の地位は目覚しい進展を遂げてきました。
1946年に発足したJAUWは、1954年に国連NGОであるIFUWに加盟して以来、常に国連の動きに歩調を合わせて活動を行ってきました。
IFUW横浜大会(1995年)の直後に北京で開催された第4回世界女性会議には、大勢の私ども会員もNGOフォーラムに出かけましたが、その時の政府間会議で採択された『北京行動綱領』が、今や日本政府を含む各国政府のジェンダー施策のバイブルとなっています。
日本の『男女共同参画基本計画』も、『北京行動綱領』とその5年後に第23回国連特別総会で採択された成果文書がその基盤となって策定されています。
私は、毎年、国連本部で開催される国連女性の地位委員会(CSW)に出席していますが、各国代表は前述の二つの文書を手に、決議の折衝に当たっています。それほど『北京行動綱領』と第23回特別総会成果文書は、重要な文書なのです。
毎年CSWで採択される文書は、すべてこの二つの文書を国内・国際レベルで具体的に実施するためのものです。CSWで採択される文書は、安全保障理事会で採択される決議や国際条約とは違って、法的拘束力はありません。しかし、これを採択した国々には道義的責任が生じます。だかこそ、日本政府は、ここで採択される文書をおろそかにできないと考えて、毎年、外務省の他に、内閣府男女共同参画局、文部科学省等からの代表者より成る代表団を女性の地位委員会に送っています。 2005年の北京会議から10年に当たる第49回CSWには、三人のNGО代表が政府代表団に顧問として参加を認められましたが、その三人は、代表するNGОこそ違え、全員JAUWの会員でした。第50回CSWからは、通常のCSWの政府代表団にNGОの参加が認められ、二年続けて私が代表団顧問を務めました。
英語が分からないから、国連やIFUWの活動は分からないという声が時々会員から聞かれます。英語が分からなくても大丈夫です。IFUWの活動の橋渡しは国際委員会がしますし、日本政府のジェンダー施策は国連で採択された文書に沿っています。これを監視し、研究し、セミナー等で提言を行うことで十分に世界の女性運動と歩調を合わせることができます。
私がJAUWでリーダーシップを取ることができる領域は国際的な女性運動と連動することと考えております。
どうかよろしくお願いいたします。
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