支部紹介(京都支部の歴史、組織、現状)

(1)歴史

大学女性協会(JAUW(Japanese Association of University Women))は、敗戦後わずか1年後の
1946(
昭和21)年、教育問題どころか日々の食料さえ満足に手に入らなかった時代に、(1)女子の高
等教育の推進、(2)女性の地位向上、(3)国際理解と親善という高い理想を掲げて創設された。その
1
年後に京都支部が誕生し、以来64年、上記の高い理念のもとに活動を続けてきた。その歴史を以
下に振り返ってみる。

○全国セミナーに参加

大学女性協会は、女性がその時どきに直面する問題をいち早く取り上げ、それを毎年全国セミナ
ーという形式で、会員の問題意識の向上に寄与してきた。多くの支部がそこで調査・研究報告をし、
京都支部もたびたび参加している。1981年以降は文科省国庫補助事業となっている。京都支部の研
究報告は次の通り:(1)「国際理解と協力」(関西セミナー、1984)(2)「京都と女性のスポーツ」
(1988
)(3)「環境に優しい暮らしをめざして」(1992)(4)「女性と職業―その障害と支援に
ついて」(1997年)、(5)「なぜ今総合学習か」(2001)
この10年程の間の全国セミナーのテーマをあげておく。2002年「高齢者の自立支援と介護支援に
関する調査・研究」、2004年「女性と情報社会―その光と影−ICTInformation and Communication
Technology
:情報通信技術)は女性の未来をいかに拓くかー」、2008年「教育とジェンダー」、200
9
年「ワーク・ライフ・バランスの実践―教育・労働・生活保障の分野で」、2010年「改めて問う
『国際社会と連携するNGO活動』とは」。

○国際会議に参加

大学女性協会は、1919年創立の国際大学女性連盟(IFUW(International Federation of University
Women)
)に1954(昭和29)年に加盟した。IFUWは現在、世界82か国に約13万人の会員をかかえ、
国連諸機関に代表を送って、世界の重要な問題に関して直接発言している。3年ごとに世界の各地
で世界総会を開き、日本からも毎回多くの会員が参加する。京都支部も、研究発表をしたり、いろ
いろな役目を当てられたり、積極的にかかわってきた。日本では過去2回その世界総会が開催され
ている。

 第1回目は、1974年の第18回IFUW国際会議。東京と京都で開催され、アジアで最初の女性だ
けの国際会議で、当時の美智子妃殿下がご出席になった。議題は「人類の進歩の意味とその測定」。
東京では会議が行われ、京都では京都国際会議場が会場となり、京都支部が日本文化紹介を担当し
た。日本の宗教、日本の現代産業、日本建築・庭園、仏教美術、茶の湯・生け花、日本画・版画、
能狂言、などの部門が設定され、一流の講師を招き、今からみても水準の高い紹介であった。
 第2回目は、1995年の第25回IFUW国際会議で、議題は「女性の未来は世界の未来―生存と進
歩のための教育」。横浜で会議が行われ、美智子皇后陛下がご出席になった開会式は「ジャパン・
タイムズ」にも載った。その後、京都・奈良・広島のツアーで、京都観光は京都支部が担当し、1
00名あまりの外国人会員を、大覚寺で茶の湯・生け花の接待、そのあと、リセプションに招待し
た。その費用を捻出するために、チェロ・リサイタルを行ったり、多くの会員がそれぞれ工夫を凝
らした努力をした。

○国際交流

 JAUWは、国際奨学金を毎年2,3名の外国会員に出しているが、過去、そのうちの何人かは京都
の大学で勉強している。スリランカ、バングラデシュ、フィリピン、中国などからの留学生の滞在
中は会員がそれぞれお世話をした。
 京都支部はまた、フィンランドのラーティ支部とペアリングを結んでおり、フィンランド大学で
日本美術を教えていたソニアさんが存命中は、ほとんど毎年日本に来て京都支部と交流があったが、
現在は、横浜で開催された第25IFUW国際会議に出席された当時の支部長ホンカサロさんを通じ
て、クリスマスカードを交換して、互いの支部の活動を伝え合っている。

JAUWの全国総会

 JAUWは毎年、東京と地方を交代で通常総会を開催する。京都支部は過去2回、通常総会開催を担
当した。第1回目は1987年、「第30JAUW通常総会」を比叡山ホテルで、第2回目は2004年、
「第47回通常総会」を全日空ホテルで開催した。

 

(2)京都支部の組織

京都支部は役員会で運営され、役員会は支部長、副支部長、書記(2名)、会計(2名)、国際
委員(2)、会員委員、会計監査で構成されている。支部長は、支部長経験者および現役員で構成
される「支部長推薦委員会」が推薦し、その人が副支部長、その他の役員を選ぶ。任期は2年。今
年は役員会が交替し、新役員会がこれから2年間の支部の運営をする。

 

(3)京都支部の現状

 京都支部は2009年に1つの大きな変化を経験した。それは名称が大学婦人協会から大学女性協会
に変更されたこと。「婦人」という言葉はある色を持った言葉で、その対語も適当なものが無いの
に反して、「女性」という言葉は中立的であり、男性という対語があることから、官公庁、自治体
で使われるようになり、一般社会にも広がっていった。そのような状況の中で、若い人たちの間で
この言葉を知らない人が増えてきたことを考慮して、「婦人」から「女性」に変更された。もう1
つは、今までの公益法人から一般社団法人へと組織の性格の変更が2011年春の通常総会で承認され、
この6月にもその申請がなされるということである。それにもとなって、京都支部のあり方もより
社会との結びつきを強める方向に舵を切ることになる。

 

(4)本年度役員

 支部長  久保 宜子

 副支部長 高橋 侑子

 書記   中村 泰子、 中川 慶子
 会計   辻野 茂子  多田 美智子
 国際   中川 洋子  阪田 敦子
 会員   松田 栄子
 監事   松尾 景子