第3回例会報告「秋晴れの日、智積院を拝観する」  20111124

 

智積院は、末寺3千余寺を擁し、檀信徒数約30万人にのぼる、真言宗智山派総本山である。弘法大師
空海によって開かれ、栄えたが、平安末期には衰微する。その後再興され、真言教学を学ぶ学問所とし
て隆盛するが、豊臣秀吉によって全山を焼き払われてしまう。徳川家康により再興され、以来、学山と
しての伝統を保ち、法燈は絶えることなく現在に至っている。幕末には薩摩藩の兵器庫として使われ、
徳川軍に攻撃されて全焼した。歴史に翻弄されながら、空海の信仰を立派に守って今日に至っているこ
とに皆感動した。

 講堂前の庭園は利休好みの庭と伝えられ、小堀遠州が手を入れたとの言い伝えがあり、その美しさで
有名である。その他、有名なものとしては、江戸時代、主流であった狩野派に対抗して独自の画風を確
立した長谷川等伯の国宝の障壁画がある。息子・久蔵の若々しい桜の絵と、彼の急死(狩野派による毒
殺説もある)の後、父・等伯によって描かれた悲しみのただよう楓の絵は心をうつ。また、講堂の襖に
描かれた田淵俊夫の「日本の春夏秋冬」を題材にした墨絵も有名であるが、当日は法要が行われていた
ため拝観できなかった。

 外庭に出て、ご本尊の大日如来の置かれている金堂にお参りをして、まわりの紅葉の美しさを満喫し
ながら、しばし庭を散策した。昼食は、近くのハイアット・リージェンシー・ホテル地下の[東山]で
松花堂弁当をいただいた。

 食後、中川慶子支部長から、101516日に東京、国立女性教育会館で開かれた2011年度JAUW全国
セミナーの報告があった(18支部から約100名が参加)。

 第1日目は、5支部(静岡、神戸、新潟、神奈川、岡山)からの研究発表に続き、国内NGO委員会
の「女性を政策・方針決定の場へ〜割当制(クオータ制)の導入を〜」をはじめ4つの委員会から研究
発表があった。 

 2日目は今回のセミナーのテーマであるNGO活動の在り方について、放送大学学園理事・大西珠枝氏
による基調講演「市民活動を構成するNGO活動」があった。JAUWが一般公益法人への組織改正に伴
って、その目的となるNGO活動とは何かについて焦点を絞って話された。日本ではNPOと区別するが、
両者は現在では国際的には同義語となっている。NPO法の制定や改正、市民活動を法人化する利点、
役割、活動の維持などについて話された。行政や企業ができないことをやることに意義がある,会の特
徴を生かして政策提言などの活動をしてほしいと強調された。午後からはNPO活動をしている諸氏か
らパネルデスカッションが行われた。そのあと青木会長によるまとめがあり、JAUW本部と支部の今後
の活動について6つの提案(意思決定の場への女性の参画、男女共同参画社会達成のための意識改革、
NGO
NPOの相互のネットワークの構築、本部・支部のさらなる一体化など)があり、フロアの会員と
の意見交換がされた。支部レベルと本部のまとめに乖離がある、やれることを具体的に3つぐらいに絞
り込めないか、など結構批判的な意見が出た。

 併せて京都支部の今後の取り組みについて、会の高齢化が進み、活動できる人も限られ、資金もあま
り無い中でも何らかの活動を(たとえば、教育支援など)あらたに検討してもいいのではないかと支部
長から提案があった。出席者からはその他の提案はなく、次の例会で改めてこの問題を考えることにな
った。