第3回例会の報告

「紅葉の美しい京都府立植物園の散策」                      2013年11月26日

それまでは比較的暖かい日が続いていましたが、その前日25日は寒冷前線の通過で風雨の強い荒れた天気、
またそのあとの27日は午後から雨という日に挟まれて、26日当日は、奇跡的に穏やかな晴れの天気に恵まれ
ました。参加者は16名(うち2名は昼食から参加)で、1030分に集合し、南口から歩き始めました。入
るとそこは花壇のある広場で、いきなり目の前に美しく黄葉したイチョウの大木がそそり立ち、皆感嘆の声
をあげて見とれ、早速それを背景に記念写真。広場を北に進むと、そこで道はふた筋に分かれていて、左手
の真っ赤に紅葉したモミジ園を楽しみながら、その道を右に行くとその奥に芝生の空間があり、そこに小野
蘭山の顕彰碑が建っていました。

小野蘭山は1729(享保14)年に京都の塔之段桜木町で生まれた江戸時代中期の博物学者。京都で博物学(当時
は本草学とよばれた)の教育研究に携わり、その業績は海外にも紹介され、シーボルトから日本のリンネとも
称えられたということです。日本の自然史研究の創始者が京都に生まれていて、京都の地はその学問の原点
であったということを皆始めて知り、江戸時代の京都の学問の水準の高さに改めて感銘を受けました。蘭山
の残した膨大な資料が整理されて、45年後には陳列室が出来るそうです。

京都府立植物園は1924(大正13)年に日本最初の公立植物園として開園しています。面積24ヘクタールの広大
な敷地に約12,000種類、約12万本の植物が植えられている、日本有数の植物園です。日本最大級の「回遊式
温室」、「昼夜逆転室(ナイトフラワー・ガーデン)」など、関心をそそるものはたくさんありましたが、今
回はモミジの紅葉の美しさの鑑賞を主に散策しました。モミジ、サクラ、イチョウなど500本の木々が色鮮
やかに紅葉・黄葉して、その美しさには本当に見とれてしまいました。モミジという木の種類は無く、皆そ
れぞれ、たとえば唐カエデとか、イロハモミジ、山モミジとか、名前がついているのですが、植物園には28
種類のモミジ/カエデがあるということでした。日本のモミジ/カエデは一本の木が、真っ赤、橙色、黄色な
ど多様な色に変わりますが、その様な現象は、外国(たとえば、東南アジア、ヨーロッパ)ではあまり観られ
ない、日本独特の美しさだということで、最近は紅葉を観るために多くの外国の観光客が日本に来るという
ことです。

この土地は昔半木(なからぎ)神社のあったところで、現在でも植物園のなかに「半木の森」と呼ばれる、そ
の当時の自然に近い森の残ったところがあり、そこには小さな池があり、その周辺のモミジが格別美しく紅
葉していたので、そこでまた集合写真をとりました。そのあと、ゆっくりと色々な種類の山茶花が咲いてい
るところを通り、次に椿園の横を通り、「春はきれいだろうね」と言いながら歩きました。常緑樹ではメタセ
コイアあり、巨木の杉、楠ありで、植物園ならではのゆったりした空間で多種の植物のそれぞれの美しさを
堪能しました。紅葉を見に東福寺や嵐山等の名所に出かけ、人にもまれてくたくたになって帰ってくるより
、植物園でゆったり鑑賞するのも賢明なやり方ではないかと思いました。

12
時半近くになり、北口から出て10分ほど北に歩いて、昼食をいただく「カポディモンテ」(野菜ソムリエ
協会認定京都第1号店)に着きました。イタリアンのお食事は皆さんにおいしいと好評でした。食事のあと、
中川支部長さんの岡山でのJAUW全国セミナーの報告、トルコで開催されたIFUW国際会議に出席された廣田輝
子さん・松田栄子さんの報告、JAUW国際奨学金をもらって宇治の防災研究所に来ているマレーシアのSiti
んについての阪田敦子さん・竹内佳代さんの報告がありました。また、128()Sitiさんとの昼食会
のお世話をしてくださっている久保副支部長さんから場所・時間など具体的なお知らせがありました。

会が終わり、万歩計を見た人によると、驚いたことに、1万歩近くも歩いたということでした。良く歩き、
美しい自然に感動し、美味しい食事をいただき、心も体も元気を回復した一日でした。

                ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

第31回IFUW総会ワークショップ報告

3年に一度のIFUW総会が816日から21日までトルコのイスタンブールで開催されました。総会には、4
9カ国から400人が参加、JAUWからも23人が参加されました。以下は、ワークショップで「日本のフェ
ミニスト・カウンセラーの事例紹介」を発表された廣田輝子会員の報告です。

2013
IFUWが設定したワークショップの6つのテーマの中からJAUWが選んだものは「女性のリーダーシッ
プなしで持続可能な未来はあるのか?」でした。本部の国際委員会が中心になって「さまざまな社会において
女性がリーダーシップを発揮している際立った事例から学ぶ」というタイトルで広く参加者の募集がありまし
た。

私がこのワークショップに加わった経緯を述べることにします。昨年発表されたGGI(男女間格差指数)にお
いて、日本は135ヵ国中101位(2013年度105位)であったことは大へんなショックでした。そんな折IFUW
総会のワークショップへのJAUWからの参加を知りました。テーマが現在の日本で最も必要とされている女性
リーダーであったこと、そしてGGIが世界6位であったニュージーランドがパートナーであったことも魅力的
でした。

事例を持ち寄るという今回の調査方法も幸いして、ワークショップの3人のメンバーが東京と京都と離れて
いても、ITの使用でグループの意思の統一も資料の交換も簡単にいきました。住んでいる地域の広がりは内
容にも広がりを持たせることになったと思います。もっと多くの支部の会員の参加があれば、もっと広い地
域の多くの隠れた女性リーダーの成功例を報告することができたのではないかと思っています。

今回のワークショップに参加して学んだことは3つあります。第一は女性リーダーとリーダーシップの問題
、第二はワークショップの運営、第三はアンケートの作成とその結果分析です。この3つが私にとって大き
な成果であったと考えています。

JAUW
IFUWと連携を深めながら発展して行こうとしている時、会員の皆様も発言する機会を増やしていって
欲しいものです。JAUWが関係する国際会議にはIFUWの総会だけでなく、3年毎のIFUWの総会の間に開かれる
アジアの大学女性協会総会(AUW)があります。国連の女性の地位委員会の開催にあわせて、NGO/CSWが毎年
ニューヨークで開くフォーラムには、国内の国際婦人年連絡協議会に属するJAUWの会員であれば、出席して
発表する資格が与えられています。

国際会議に出席するだけでも意義がありますが、発言しなければ結果を生むことはできません。大勢の日本
人が出席して発言ゼロではあまりにもみじめで、たしかにGGI105位であることを証明していることにもな
りかねません。会員の奮起とJAUWの今後の取り組みに期待し、1人でも多くの会員がさまざまな機会に発表
の場を持つことを願っています。

                ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

JAUW
全国セミナーの報告―男女共同参画社会の形成と教育―

10
26日、岡山市の「ピュアリティまきび」で開かれた全国セミナーには会員96名、一般16名が参加、
京都支部からも8名が参加しました。開会式の後、IFUWイスタンブール総会、国内NGO委員会及び支部から
の報告が行われ,夜には交流会で三船文彰氏のチェロ演奏を楽しみました。NGO委員会の報告は、@女性の
参画はなぜ進まないか―全国地方議会女性議員へのアンケート調査報告 Aジェンダー平等の視点から家庭
科教育を考える―アンケートから見る男女平等教育の現状と課題の2点です。@については、JAUW発足以来
言い続けてきたテーマであるが、男女共同参画社会がむしろ低下している現状がもどかしい、幼いときから
の教育・意識付けが必要、女性議員が結束して国の重要課題として取り組むべきだなどの点が主要な論点で
した。Aについては、現在使用中の家庭科教科書の詳細な調査、家庭科教員の問題意識、家庭科の必修が2
単位になり平等教育が後退しているなどの点が発表されました。

27日には、大原美術館理事長大原謙一カ氏の講演とパネルディスカッションが行われました。講演のテー
マは、「文化の力」を考え直す。国の立ち位置を決めるのは文化であり、その文化は地域の人々(町衆)によ
って育まれる、というお話しは大変興味深いものでした。パネルディスカッションでは、@岡山大学に於け
る男女共同参画への取り組み Aクリエイティブ人材を目指して―「倉敷町衆プロジェクト」の挑戦 B女性
の資質を活かす教育体制について思うこと,について報告されました。

充実したセミナーでした。岡山支部の豊富な人材とネットワークの広さに敬服しました。